TOPICS 【ミューズ・コンサート】参加講師のつぶやき
私は普段ミューズでは楽典や聴音、副科ピアノ等のレッスンを担当していますが、今回のミューズ・コンサートでは、出演する生徒数名の伴奏を務めました。
浦和のプラザイーストホールは初めて伺いましたが、とても素敵なホールでした。
せっかくなので、ピアノについてお話します✨
私は、初めてのホールに行く時にはウェブサイトでピアノのメーカー等もチェックします。
自分の楽器を持ち歩く弦楽器や管楽器の方と異なり、会場ごとに違ったピアノを弾かなければならないのが、ピアニストの宿命ですね。
プラザイーストのピアノはベーゼンドルファーのモデル275。
ベーゼンのフラッグシップモデルは97鍵の鍵盤を持つ290のインペリアルですので、それに次ぐセミ・フラッグシップモデルです(現在廃番)。現在は後継機種の280VCが相当します。それでも一般的なフルコンサートグランドと同じ長さで、普通のピアノより鍵盤が下に4鍵多い92鍵の鍵盤を持ちます。
この拡張された鍵盤は、もちろん単純に音域を拡張することも目的の一つですが、張られた弦が共鳴することで音色に深みを持たせることがねらいです。(ブリュートナーの4本目の共鳴弦が同様の効果を狙った思想の設計として挙げられます。)弾き間違えを防ぐために昔は拡張された鍵盤に蓋が、現在は白鍵が黒く塗られています。
今回のピアノも低音に深みがありよく鳴っている印象でした。
ホールの大きさも400席程度と、ソロや室内楽を無理なく演奏出来るサイズでした。
客席に丁度良く響くホール、深みのある華やかながら温かな音のピアノ、今回はそんな素敵な場所でのミューズコンサート開催でした🎵
出演されたミューズ生の皆さん、本当によく頑張っていました。夏の小演奏会から4ヶ月少ししか経っていませんが、短期間でしっかりレベルアップした演奏を聞いてビックリしました✨
受験生の力、恐るべし。
今回のコンサートに向けて、事前の伴奏合わせでは、より良い演奏を目指して意見交換しつつ一緒に試行錯誤。お辞儀の仕方なども練習しましたね。
当日リハーサルでは響きや音のバランスの確認。衣装を身につけての立ち居振る舞いも要注意。
沢山の準備を経て、いざ本番!!
舞台での演奏経験は、かけがえのないもの。
普段の練習では得られない収穫が、そこには沢山ありますよね。
受験前に、また更にぐーーーーんとレベルアップ出来たことと思います!
素敵な演奏が沢山聞けました。
ありがとうございました😊