プロフィール
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。同大学大学院にて音楽学博士号取得。2009年安宅賞受賞。2010年-14年P.コンヴィチュニー氏のオペラ・アカデミーに参加した他、直井研二、岩田達宗、M.G.フリードランダー、佐藤美晴などの演出助手を務め研鑚を積む。 これまで多数のオペラ作品を演出した他、演劇・音楽朗読劇・ミュージカル等にも取り組む。主要演出作品に杉並区民オペラ《愛の妙薬》、相模原シティオペラ《サンドリヨン》等。近年は脚本執筆にも力を入れ、主要作品にミニオペラ《県立音楽堂ミステリー 》(東京混声合唱団委嘱)、オリジナル音楽劇《歌劇―男もみんなこうしたもの》等。自身の企画・演出する歌劇団Kamiteでオリジナル演目からワーグナーの楽劇まで、幅広く舞台芸術の可能性を追究する。
またオペラ研究者として、2018年テルアビブ大学にて国際学会に登壇した他、『音楽を通して世界を考える』(東京藝術大学出版会,2020)等に寄稿。現在、東京藝術大学音楽学部、常葉大学短大部専攻科、弘前大学教養教育科目等の非常勤講師を務める。
メッセージ
音大受験用の小論文や音楽史を勉強することは、いわば「音楽を言葉で捉える」ことの勉強です。今まで当たり前だと思ってきたことについてよく考えてみること―「どうやって自分は演奏の好き/嫌いを判断しているのだろう?」「楽譜や音符ってなぜ今自分達が見ている形になったのだろう?」といった疑問を抱くことは、音楽を知ることのみならず、自分自身を知ることに繋がります。音楽と向き合う自分の姿を見つめながら、一歩ずつ音楽についての知識を増やしてゆきましょう。