TOPICS 🌸東京芸術大学作曲科合格🌸宮崎真肇さん🌸合格アンケートをいただきました🌸

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🌸東京芸術大学作曲科合格🌸宮崎真肇さん🌸合格アンケートをいただきました🌸

名前:          宮崎真肇

合格大学&専攻:  東京藝術大学音楽学部作曲科作曲専攻

出身地・高校etc.  学校法人佐藤栄学園栄東高等学校

 

  • 子供のころはどのように音楽と関わっていらっしゃいましたか?大好きでピアノを習っていたとか、部活とか課外で合唱やオケなどで活動していたとか、実は音楽には全く関心なかったとか、やりたくても習わせてもらえなかったとか。

 1〜2歳の頃からヴァイオリンを弾きたいと両親に強請り続け、遂に4歳から師事

 そのカリキュラムの中で触れたバロック音楽のスタイルに興味を持ち、その趣向が年々強くなっていく

 

  • 音大(音高)受験を決めるに至ったきっかけとか経緯とか、その気持ちとかを教えてください。

J.S.Bachの無伴奏ヴァイオリンの為のソナタとパルティータの譜面に触れたことを切っ掛けに、部活動(理科研究部)の一環として高校2年より自然倍音が齎す微細な音程差による不協和度変化の測定などの研究を開始

 それ並行して音楽理論を独習する中、音楽に深く携わる生き方を強く意識し始める

 

  • 志望校や専攻を決めた学年(年齢)タイミング、そしてその理由や経緯とか気持ちとかを教えてください。

志望校決定と対策開始はいづれも高3の冬(大学入試としてはあり得ない遅さ..)

独習の中で作曲という分野に強く興味を持ったことも大きかったが、何より”音楽そのもの”について深く学び 俯瞰的な視点を獲得するには作曲を専門とすることが最良だと思えたこと

フーガを始めとするエクリチュール、それを踏まえたうえでの現代音楽の開拓という私自身の姿勢をカリキュラムとして最も専門的に実施しているのが藝大の作曲科であったこと

作曲家・それ以外を問わず、藝大作曲科卒の音楽家諸氏の作品や演奏に惹かれる点が多かったこと

以上より藝大作曲科作曲専攻のみを志望先と定めた

 

  • 質問1と少し重なりますが、音楽学習歴、音楽活動歴を教えてください。

 4歳から現在までヴァイオリン演奏、音楽理論については質問2.の通りで高校より独習、併せて作曲にも取り組むようになる

高校卒業後より作曲と音楽理論を専門的に師事し始める

 

  • ミューズではいつ頃から何を勉強されて来ましたか?

2年前より、ソルフェージュと楽典と共テ英語、およびピアノ(副科・初見試奏)

 

  • ミューズ以外でどんな事を勉強されて来ましたか?

エクリチュールと作曲

専攻実技である和声・対位法・自由作曲の習得を中心としつつ、楽曲分析と試験様式ではない創作活動を重視

 ヴァイオリンも継続

 

  • 音大芸大受験生としての苦心苦労談を教えてください。

 常に長期的な視座からの学習・成長が求められ、尚且つ専攻実技である作曲については絶対的実力を自らが認識し辛いという状況そのものの心理的負担が非常に大きかった点

 只でさえ高校を出るまで碌にピアノに触ったことが無かったことに加えて私自身の中に鍵盤楽器に相対する為のセンスが全く感じられず、ピアノ試験が常に最大の壁であった。最終四次試験を余裕を持って突破できるビジョンは最後まで全く思い浮かばなかった

 

  • 入試近くになったころの苦心苦労談は何かありますか?お気持ちとか。

入試形式での作曲課題実施を長らくやっておらず、試験前1ヶ月でリハビリし直した

 

  • 入試本番中の失敗や成功や何かエピソードはありますか?

 一次(和声)

前夜、緊張で一睡もできず意識朦朧としながら例年よりも明らかに難しいバス課題を解いていた(ソプラノ課題も並んで高難度だったように思う)

範例が想像し辛い分、却って自らの語法を発揮することを躊躇しないで済むという側面もあった

 

 二次(対位法)

試験室入室後にはじめて腕時計を忘れたことに気づく

 

三次(自由作曲)

午前試験、問題の様式指定なども相まって想定していた時間配分よりも執筆ペースがかなり遅れていた為、全体の構想手段を途中で切り替えて対処

午後試験中に入りしばらく経っていつの間にか腕時計が止まっていたことが判明、慌てて試験官に現在時刻を尋ねた

最終的には出題主題の書法を保ちつつも自らの語法を充分に発揮し、分量・密度ともに充実した譜面を提出することができた

 

四次(音楽基礎能力審査・初見ピアノ/面接)

実質的な最終試験にあたる初見ピアノが最大の懸念事項であった為、それまでの楽典・聴音・視唱・副科ピアノの試験すべてを初見ピアノへの助走と捉え待機中・休憩中も常に集中状態を継続し続けた

 

10.    合格発表までのお気持ちは?

懸念点が無いわけではなかったが、それを踏えてもほぼ合格を確信していた

 

11.    合格されて、今のお気持ちと将来へのヴィジョンなどを教えてください。

 応援してくれていた人々に吉報を伝える事が出来てほっとしている作曲の修練という意味では寧ろここからが正念場だと感じているし、より深い伝統と独自性の試行錯誤を重ねた上で本邦の音楽文化それ自体をより深く広く拡張し普及させてゆくことのできる音楽家と成る為に今後とも邁進してゆきます.

 

12.    後輩受験生の皆さんに、先輩として何かアドヴァイスはありますか?

 何が理想か、何に憧れたのか

それを自分と自分の愛する音楽に問いかけ続け、分析し、研究し、対話を重ね続けることを絶対にやめないでください

 

13.  質問11の延長ですが、最後にミューズでの仲間や先生や勉強の事など、受験生時代を振り返って一言お願いします。

右も左も判らないような状況から門を叩き、合格へと至るまでに先生方にはあらゆる面で支えて頂きました

本当に、ありがとうございました。

 

宮崎真肇

 

 

 

ありがとうございました。ミューズがこれからもより良い指導を目指し音楽での未来を志す受験生の皆様を支えて行くために、このアンケートを大切に活かします。

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