安間 誉和

活躍している先輩の声 安間 誉和 出身大学:東京芸術大学楽理科 勉強、サッカー、音楽をすべて両立させたいというわがままな望みを抱えながらの受験でした

プロフィール

東京藝術大学楽理科に在籍。ピアノを志賀たか子、作曲を平井正志の各氏に師事。2023年5月に結成された、オリジナル曲とピアソラをはじめアルゼンチンタンゴ曲を演奏するインスト・バンド ”Femme Fatale” で作曲とピアノを担っている。2024年8月にバンド初のアルバム《nomeolvides》を制作。また、同年9月にピアノソロのオリジナルアルバム《Tin! Pan! Tokyo!》を制作。

音大受験を決めた頃の思い出はありますか?

小学4年生の頃に、家族との東京旅行で東京藝術大学のキャンパスに訪れてから、漠然とこの大学に入りたいという思いがありました。はじめは小学校から続けていた作曲の道で志しましたが、自分は調性音楽から離れることはできないと思い、どのようにこの大学に辿りつけるのか悶々と悩んでいた高校時代に、楽理科という学科を見つけました。勉強、サッカー、音楽をすべて両立させたいというわがままな望みを抱えながらの受験でしたが、今この大学で自分らしさを追い求めることができているのは、ミューズでの地道な鍛錬があったからです。

東京ミューズ・アカデミーにまつわるエピソードを教えてください

自分がミューズで一番鍛えられたと感じていることは、音楽学を専攻する者として持つべき基本姿勢を身に着けることです。ミューズで痛みを伴いながら、楽理科には小論文という試験がありますが、これは他の大学の小論文とは一味違ったものであると思います。自分は受験勉強で、この試験科目に一番苦しみました。入学後、自分の「フィールド」を見つけていく上で、この小論文の記述で培うひとつのものを色々な側面から丁寧に考え抜く作業はとても役立つと思います。卒論執筆を終えた今、決して無駄になるようなものではなかったなと実感しています。

現在の活動状況を教えてください

藝大入学後もやはり作曲はか細く続けていました。楽理科研究演奏会にて2回ほど自作曲で出演していたら、いつの間にか同期でタンゴバンドを結成していて、今はそこで作曲を担当しています。また、オリジナルのソロアルバムも出すことが出来ました。どちらも、楽理科という世界音楽の視点で物事を考えられる場所にいたからこそ、実を結んだのだと思っています。今後も音楽学で養った視点を生かしながら、音楽活動を続けていきます。

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