飯野愛純

活躍している先輩の声 飯野愛純 出身大学:東京音楽大学ピアノ演奏家コース どんな進路でも、自分次第で楽しく充実した大学生生活に

プロフィール

栃木県宇都宮市出身。宇都宮短期大学附属高等学校音楽科卒業。第39回ピティナピアノコンペティションE級全国決勝大会ベスト12賞。第41回同コンクールF級全国決勝大会ベスト17賞。第45回全国町田ピアノコンクールF部門第1位、町田市議会議長賞。第4回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール出場。ハンブルグ国際音楽講習会受講、修了コンサート出演。東京音楽大学表参道サロンコンサートVol.51、東京音楽大学ピアノ演奏会〜ピアノ演奏家コース成績優秀者による〜、東京音楽大学卒業演奏会、栃木県新人音楽家演奏会などに出演。東京音楽大学ピアノ演奏家コースを給費奨学生として卒業後同大学院に在学中。現在東誠三、川島基両氏に師事。

音大受験を決めた頃の思い出はありますか?

音大受験に関しては幼い頃からなんとなく、師事していた先生が指導にあたられていた地元の音高へ進学し、そこからどこかの音大へ...という感覚があったので、やりたい事や学部で進路を迷うような事はありませんでした。
結果的に今自分にはベストだと思える素敵な環境に巡り会うことができ充実して過ごせていますが、受験当時は第二志望の大学でした。
受験生の皆さんにはあまり第一志望校に固執しすぎず、オープンキャンパスやインターネット等でできる限り様々な大学の情報収集をして、楽しく大学生活を送っている自分を想像しながら吟味する事をおすすめします。

東京ミューズ・アカデミーにまつわるエピソードを教えてください

浪人期間の1年間をミューズで過ごせた事はとてもありがたいことでした。
ピアノは特に1人で練習する時間が圧倒的に長く、
切り替えが苦手でマイナス思考な部分がある私は、仲間に囲まれ たくさんの先生方から背中を押してもらえる環境にいられたから頑張れたんだと思います。
中高の友人達が進学していき、自分だけが足踏みしている感覚で焦りや不安が押し寄せてくる事もありましたが、同じ気持ちを共有でき、また同じ志を持つ仲間と繋がれた事はミューズだからこそのご縁でした。
思い出としては、指揮科志望の方と一緒に受けていたソルフェージュの授業で、私にはそれまでやった事のないほど難解な聴音の問題を解いた事が強く印象に残っています。
おかげで進学後もソルフェージュは得意科目になりました。
先生方は皆さんとても親身に寄り添って下さり、不安定になりがちな受験期でも前向きに過ごすことができました。
定期的にあるテストや試演会のおかげで緩む事なく緊張感を持ちながら受験を迎えられ、1人では難しい部分をたくさんサポートして下さりました。

現在の活動状況を教えてください

現在東京音楽大学修士課程2年に在籍し、学生として先生方からのご指導を賜り、同じ環境にいる友人たちから刺激を受けながら過ごしております。
最近は地元で小さな子どもたちにピアノを教えるような機会に恵まれ、今まで自分の中で積み重ねてきたものとは全く方向性の違う目線で「ピアノ」を捉える時間が増えました。
自分自身には記憶がないような年齢の子どもたちにピアノとはこういうものだよ、という指導をする事の責任の重さを感じ、楽しい瞬間、嬉しい瞬間を糧に悪戦苦闘しています。
自分自身の勉強と並行して、教える側としての勉強にも取り掛かり始めました。
また年々伴奏のご依頼を頂く機会も増え、中にはジャズやJPOPなどクラシック以外の楽曲を演奏することもあります。

〜受験生の皆さんへ〜
受験期間は本当に大変だと思います。
特に浪人生は、強い意志を持ち続けないと潰れてしまいそうな瞬間もあるのではないでしょうか。
周りと自分を比べたり、思い通りにいかなかった時の想像など自分を苦しめることはせず、純粋に音楽に没頭できればそれに伴って結果がついてくるのかなと思います。
また、受験期の真っ只中では忘れがちですが、大学は長い音楽人生の中での通過点でしかない という見方も必要です。
受験に向けて頑張った事は「受験の結果」として報われなかったとしても、必ず違うタイミングや形で自分の武器になってくれるはずです。
器楽科や声楽科の方は、受験当日は発表会やコンクール等とは違う独特な雰囲気の緊張感を感じる事があると思いますが、ステージに立ったら受験生ではありつつも1人の音楽家であり、ただただ自分の演奏を聞き手に伝える意識を持って演奏をする事が大切かなと思います。
(なんて言いつつも私自身 雰囲気に気圧されがちなので未だに課題ですが...)
最後になりますが、何事も心身の健康があっての事です。
ご自分を大切に、踏ん張り時ではありますが過度な無理はせず、好きなことに没頭できる幸せを噛みしめながら頑張ってください!
応援しております!

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