活躍している先輩の声 越川 廉 出身大学:東京芸術大学作曲科 作曲ができる幸せ
プロフィール
作曲を逢坂裕、柴山真太朗、鈴木純明の各氏に師事。室内楽作品が学内で選出され、10 月に「藝大生による木曜コンサート(作曲)」
にて初演された。
現在東京芸大作曲科三年在学中
宮田亮平奨学生。
音大受験を決めた頃の思い出はありますか?
元々音楽が好きで、音大に入って音楽の仕事がしたいなと思ってはいたのですが方法が分からない!しかも将来も不安定そうで心配、能力も身につけられる
のか分からない。だから諦めて普通の大学に入るのだろうなと思っていまし
た。そんなことを漠然と親に吐露した際に「とりあえずやってみれば」と言わ
れ、音大を目指しました。技術も知識も何もない状態から始めた挑戦でした
が、良い先生達に恵まれ一年浪人はしましたが作曲科に入ることができまし
た。今こうして音楽を勉強できていることはこの上ない幸せですし、背中を押
してくれた親と指導していただいた先生方に心の底から感謝しています。
東京ミューズ・アカデミーにまつわるエピソードを教えてください
音楽の初歩もわからない状態からでしたが、先生達が優しくかなり丁寧に教えてくださいました。ソルフェージュでは音符をただ読むだけでなくどう音楽に
昇華させるのか、様々な観点から教えていただきました。僕がつまづいても湧
き出る理論と方法で必ず解決に導いてくださり、毎回成長を感じられるレッス
ンでした。作曲のレッスンもただ和声を教える、作曲を教えるだけでなく曲の
聴き方や参考になる曲など音楽全体に視野が広がる教え方をしていただきまし
た。このことが確実に今の自分を作っています。和声も対位法も作曲も毎週新
しい成果物を持っていくのはかなり大変でしたが頑張った分フィードバックを
もらえるのが嬉しかったです。
現在の活動状況を教えてください
芸大の仲間達と切磋琢磨しながら作曲をしています。素晴らしい仲間に影響されながら自分にとっての音楽を模索中です。最近は学外で演奏していただくこ
とも少しずつ増え、音になる喜びを噛み締めています。学内では二年生の際に
書いた曲が選ばれ、旧奏楽堂にて演奏されました。様々な友人、先生に相談し
ながら曲を作れるこの環境がとてもありがたく、幸せです。