活躍している先輩の声 松浦 友香 出身大学:東京音楽大学声楽専攻声楽演奏家コース 音楽と生きていく覚悟が、ミューズで決まりました
プロフィール
千葉県出身。東京音楽大学声楽専攻声楽演奏家コース卒業。同大学大学院声楽専攻オペラ研究領域修了。
第19回日本演奏家コンクール大学生の部第3位。大学在学中、オーディションにより選抜され、奨学生としてイギリスのギルドホール音楽院での短期プログラムを修了。
二期会オペラ研修所第65期マスタークラスを修了し、修了時に優秀賞を受賞。
これまでに、ジュネーヴ大劇場との共同制作による東京二期会オペラ劇場『トゥーランドット』でリュー役アンダースタディ、文京区民オペラ『椿姫』でヴィオレッタ役アンダーカヴァーを務め、その他オペラには大学院オペラハイライト『夕鶴』つう役、大学院オペラハイライト『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ役、歌劇団Kamite『道化師』ネッダ役で出演。
二期会会員
音大受験を決めた頃の思い出はありますか?
歌うことよりも演技や踊ることが好きだったので、当初はミュージカルに憧れていて、声楽科を受けると決めた頃は楽譜はほとんど読めませんでした。右も左も全くわからない声楽という世界で人前で一人で歌うという初めての経験に、緊張で足をガタガタ震わせていた記憶があります。その後見事に挫折し、長い浪人時代へと突入しましたが、その間にオペラ作品に感銘を受け、オペラ歌手を志しました。東京ミューズ・アカデミーにまつわるエピソードを教えてください
環境を変えて勉強したいと思い、浪人最後の一年間をミューズで過ごしました。当時ミューズで声楽の講師をされていた、メゾソプラノの富岡明子先生のレッスンでは、ただ歌うだけではなく、実際に動いてオペラの演技をしながら歌わせていただくこともありました。
そうしてご指導いただくうちに、いつしか先生のようになりたいと思うようになりました。目標となる先生に出会えたことは、とても大きかったです。
ソルフェージュが苦手でしたので、ミューズの定期試験では悩むこともたくさんありましたが、前向きに励む友人たちに出会い、悩みに向き合ってくださる先生方が親身になってご指導くださったことで、とにかく自分にできることを続けようと思いました。どんな結果であってもこれから音楽で生きていこうという覚悟が、この一年で決まったような気がします。
現在の活動状況を教えてください
東京二期会の会員として所属しており、オペラ公演の合唱団として出演したり、コンクールやオペラのオーディションを受けながら、活躍の場をいただけるよう日々励んでおります。今年は、さわかみオペラ芸術振興財団の南魚沼公演『椿姫』で、主役のヴィオレッタ役で出演させていただく予定です。